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「……ちょっとくらい……って……」
「……あっくん……ちょっとじゃ済まないでしょ……?」
あっくんが今度は耳にキスをする。
「……だな」
私はあっくんのその声を聞いて身震いした。
無意識に自分の指先を小さく噛む。
「飯食って……風呂入って……じっくり……な?」
あっくんが自分の腕の中で私を回転させた。
あっくんと真正面に向き合った私は視点が定まらずに少し間を空けて上目遣いにあっくんを見た。
すると、あっくんがクスリと笑って顔を近付ける。
「……その目。ひかるの方が我慢できなかったりして?」
「そ、そんなことないよ!そんな目してない!」
「どうだか。俺、今誘われた気分」
「だから、違うってば!」
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