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『天使、キター!!!』
颯大の前に、天使が堕ちてきた。
【莉子は】
【莉子は】
【アイデアを全部、使いきっちゃったんだ】
颯大の発した【答え】に、謎の女―――――パクり屋は絶望を浮かべ、崩れ堕ちた。
パクり屋はマンガを描くことに人生を費やしてきた。
幸い親は彼女の夢を理解してくれ、インクやマンガ用の上質紙。ペンやトーンを与えてくれた。
友達は惜しみ無く誉めてくれたし、マンガを描くための手伝いをしてくれた。
12歳で描き上げ投稿したマンガは商業誌に載り、月間誌に短期ながら連載され、単行本化。小学生で印税を手に入れた。
うまくいっていた。
ただ、すぐに行き詰まってしまった。
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