第1章

17/39
前へ
/39ページ
次へ
『天使、キター!!!』 颯大の前に、天使が堕ちてきた。 【莉子は】 【莉子は】 【アイデアを全部、使いきっちゃったんだ】 颯大の発した【答え】に、謎の女―――――パクり屋は絶望を浮かべ、崩れ堕ちた。 パクり屋はマンガを描くことに人生を費やしてきた。 幸い親は彼女の夢を理解してくれ、インクやマンガ用の上質紙。ペンやトーンを与えてくれた。 友達は惜しみ無く誉めてくれたし、マンガを描くための手伝いをしてくれた。 12歳で描き上げ投稿したマンガは商業誌に載り、月間誌に短期ながら連載され、単行本化。小学生で印税を手に入れた。 うまくいっていた。 ただ、すぐに行き詰まってしまった。
/39ページ

最初のコメントを投稿しよう!

1人が本棚に入れています
本棚に追加