自己紹介という名の回想

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俺の中ではミドルセイン王国の国王、モルダン・ミドルセインもといモル太くんは何か問題が起きるとすーぐ全世界ギルド協定会えもんへ助けを求めるヘタレという認識しかない。 全世界ギルド協定会会長が幼馴染みだからというのもあるらしいが………… そんなモル太くんが全身全霊で信頼しきっている全世界ギルド協定会とは何か? 簡単に言うなら全世界の国立ギルドを総べている協定会の事かな。 町立ギルドで手に負えない依頼は市立ギルドへ、市立ギルドが駄目なら州立・県立ギルドへ、それでもムリなら国立ギルドへ、それでもやっぱり歯が立たなかったら全世界ギルド協定会へ依頼が回される仕組みだ。 領土争いみたいなものは、全世界の中立的な立場に居る為基本的には不介入。 帝国の奴隷制度だって帝国が法律的に良しとしているので今まで黙って見ているしか出来なかった。 ただ、第四次世界大戦は世界のパワーバランスを乱すイレギュラーを、大義名分もなく全世界ギルド協定会の許可も得ずに召喚した為、全世界ギルド協定会はこれでやっと帝国を潰す大義名分ができた!と、勇者の力に脅威を抱きつつも、勇者を倒せば帝国も終わる!と内心ちょっと喜んでいたりもしたらしい。 ま、流石の全世界ギルド協定会の帝達も歯が立たなかったから俺を召喚したって話だけどさ、もし俺があの時死んで神に勇者として転生するよう仕向けられてなかったらまた純也みたいなのが来てたかもって思わなかったんだろうかね? バカなの? しかも勇者として異世界から召喚された人は元の世界に戻る術なんてないんだよ?
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