撮影日誌

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(嫌な事もやりますよ。仕事ですからね、仕事ですよと言われれば反射でやりきるだけの堪え方も身に付けた) カシャッ 近いようで孤独だ、ここは 伊織は集中して調整をこなしてらぁ。あのバカ鬼は俺が居ようが居まいが根が真面目なんだから今俺が居なくても同じ態度を取ってるだろう 分かってるもんは分かってる。分からんガキの俺がどんだけ騒ごうとそれの口を塞いで「お黙り」と言える 「…」 役者の世界に恋しさを感じたりしねぇけどこう言う瞬間があるから俺達は違うレールを走ってんだな、と 改めて 求めてくっついてねぇならあっという間に路線は外れる筈だから カシャッ 俺の男と元カノをフレームに入れて撮る、つープレイにも感じる事も、やります 「はー」 充分かと思うくらいの枚数を撮り終えて先に伊織の楽屋に離脱し一服 プハー… 「健気さがねぇと無理だな、レンアイつーのは」
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