撮影日誌

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「凜太郎ハリウッドなん」 「ちょっと俺の前で凜太郎って呼ぶの止めてよ」 心底嫌そうに言いながら「早く、コーヒー、ホット」と再度ねだられるから備え付けのポットから紙コップに注ぐ 「ハリウッドで、撮影中。全然連絡して来ない」 「まさかんな訳ねぇ。混線して届かねぇんだろ」 「一日よくて三回くらいしか来ない」 「(来てるじゃん)」 コーヒーを渡せばにやりと笑い 「ルーシーリューにでもうつつ抜かしてたりして」 そう言った後に自分で傷付いたらしく舌打ちしていた 「…お前、ルーシーリューは仕方ねぇよ」 「京介好きだもんね、ルーシー」 「おう、女の顔は薄い方が好み」 「お尻小さくてね」 「絡むなよ。凜は忙しいんだ」 はーーー、と長く溜め息をついて丹吾は「そうだね」と納得した 他人に言われねぇとダメな事ってどうしてもあるもんだ。凜も離れたとこでこんだけブーブー撃たれながら演じてるんだとしたら不憫過ぎるな
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