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「あんま責めんなよ、凜を」
「責めてないし。じっと黙ってるし」
「うーそーつーけぇー」
「嘘だと思うでしょ。嘘だもん」
「嘘を付くのが当たり前のようにつくな」
「別に我慢しない。苛めはもうしないだけ」
「…苛めねぇんだ」
「しないよぉ?ご機嫌取るよぉ?」
「ほほぉ…」
「変わるんだよところ変われば品変わるんだよ」
キリッとしたいい顔で微妙にズレた事言って来るな
ガチャッ
「…あれっ、丹吾さんがいる!」
「お疲れ様伊織ー、あれ、鬼?似合ってるね」
「わぁ見ないで」
帰って来た伊織は鬼の自分を褒められまたも真っ赤。慣れねぇなお前も
「はっ、ダメだよ丹吾さん、クランクインもしてないのに」
「俺も出るもん、映画」
「えぇ?」
「鬼で」
「本当ー??」
丹吾が伊織の銀髪のカツラをつるつる撫でながら「オファー来たからすぐ返事した。少しだけ現場一緒になるよ」と言えば伊織は物凄ぇ笑顔
……なんと混み合った映画だろうか
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