撮影日誌

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「京介、何で俺にオファー来たんでしょう」 「んぁ?知らん。客呼べるから」 丹吾は呆れた顔をしつつ「それもあるけど」としっかり肯定してから 「京介の撮った写真から俺を選んでくれたんだよ」 「……ほぉ?」 「やったね京介、技術上がってるよ」 「…」 「丹吾さん大変だ。京介が照れてる」 「見んな!」 「俺じゃないんだよ京介が良かったからだよ」 畳み掛けるな! 顔が緩みそうになりダッシュで楽屋から出た。にやにやと自分が褒められた訳でもねぇのに嬉しそうにしてた丹吾の顔を思い出し改めて赤面 …うぉー…… 「やべぇ」 嬉しいぞ。久々にこみ上げるもんに衝突した感じがする 丹吾を撮るのに技術はいらねぇのは自分が一番分かってた。分かってたからこそ、伊織を撮るよりどっかで気を張って集中して撮る部分があった 「あー…」 溜め息より深い溜め息を出しながら声が抑えられずに微妙に出ちまう そうか、…認められるってこんなに嬉しいもんか
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