撮影日誌

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「た……丹吾さん……出来たの…」 「……出来ました」 「あれなの、本気なの?京介も言やぁいいじゃん!別に大騒ぎするでもないかもけど世間話で出せるじゃん!」 「俺が何で丹吾の世間話しなきゃなんねぇの」 「俺はするよ?京介の世間話」 「してもいいけどしねぇぞ俺は」 「丹吾さん俺に内緒だった…?」 「んーん、一番最初に知ってて欲しいくらいだったよ」 意味深な 「どんな人?」 「……なんだか今更聞かれると何と言ったものだか」 「一般人?」 「いや俳優」 「俳優……?」 「……りんちゃん……」 「りんちゃん?誰?」 「え?…凜」 「……凜?」 「凜堂」 「ヒィ」 「変なとこから声出たな、いお」 伊織の表情は「何ですって」が具現化されたみてぇで丹吾は力なく笑う。んだな、今更だなどうにも。丹吾と凜、もう一年近く一緒、つうか、あれ、一年の間があるからもう二年関係があるわけか
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