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「……いつから…」
「えーとね、二年前にちょっとだけ付き合ってて」
「二年!?」
「すぐ別れて一年俺が片想いしてー、頑張るからやり直して下さいって頭下げて、もう一年かな」
「…丹吾さんが……頭を下げ…」
「下げましたよ。誓いましたよ色々と」
「永遠の愛とか?」
「多分それも誓った」
「貞操の死守とか?」
「誓ったか忘れたけど凜には誓わせたつもりでいる」
「何で俺二年も知らないの?俺どっか行ってたの?」
「…ちょっとこう、あの頃は子供だったので」
「誰が」
「俺が」
「何で丹吾さんが子供なら俺が知らないのさ」
「言えなかったんだ、取られたくなくて」
「…取られ……取らねぇし」
「事実がどうのの話じゃなくて心理的な危機感に従ってだからね」
「嘘ーだぁー何でー俺に何でー言ってくれねぇのよー」
ここでいかに伊織が呑気かっつーと
自分を凜が好きだった事を記憶の彼方から綺麗に忘れ去ってるとこだな
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