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「今後もお二人の変わらぬ幸を願いまして…」
す、とグラスを出して「…乾杯」と言ったところで丹吾が崩れて笑う。俺も崩れ落ちて乾杯どころの騒ぎじゃねぇ
「俺なりに何とかしようと思ったんだからせめてどっちか乾杯してよ…」
「か、か、かんぱ」
「あははは乾杯!幸多からん事をあははは!」
丹吾は律儀に震えながら手を出してやってる。俺はダメだ、笑いも出来ず真顔で乾杯を待ってる伊織がダサすぎる
「はー面白かった…伊織、今のでチャラにしてあげる」
「…俺大変な事に気付いた」
「え、なに?」
「どう集まっても男同士でくっついてる奴ばっか…」
「今更か」
「京介は知ってて誰とでも会ってたんだろうけどさ!俺、めっちゃビックリしてるぞ!」
「男同士でくっついてんじゃねぇし、俺はたまたま付き合ってる奴にたまたま玉が」
「玉何個もあるー!」
丹吾は復活したところでまたソファーに沈んだ
「丹吾の玉何個?」
「に、にこ」
「人より玉が多い」
「そりゃ多くなるじゃない!」
鉄板の上のものが大多数焦げ始めてらぁ
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