撮影日誌

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「いおんち、めっちゃ汚ぇの」 「え、そうなの伊織」 「散らかってるだけだっつの」 「俺が片付け出すとだまーって掃除機出して、置いとくんだよこいつ」 「ふははは、しないの、伊織」 「京介掃除上手ぇんだもん。掃除が始まると説教も始まるから、俺は自分の部屋行って漫画本読む」 「読んでないでその間に洗濯機でも回してればいいのに」 「掃除の前に京介が回しとく」 「伊織何もしないの?」 「…しないんじゃないの。しなくていいのに京介がしてんの」 「お前!ほっといたら隅っこにホコリ溜めてるじゃねぇか!」 「ホコリで死なねぇよ」 「京介そんなに甲斐甲斐しいんだ」 「俺事務所が家だろ。家なのに元木入って来てたし伊織は伊織であんま来ねぇから俺行くしかねぇじゃん。行けば部屋は汚ぇ自分のパンツが洗ってあっても乾いた洗濯物の一番下に置き去りにされっぱなし」 「伊織、だらしない」 「普通でしょー!?」
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