第1章 展翅

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ガレのスタンドに照らされた蝶は 目の覚めるような深い青に染まり。 今にも羽ばたきそうなほど艶やかだ。 「……かわいそう」 僕が洩らすと 「そうかな」 征司はじっと僕の瞳を見つめたまま 気だるげにひとつ口づけた。
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