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貴方のいいつけはちゃぁんと守るよ。
躾されてるもん。
「あぁっ……ン」
トロリと熱の欠片が溢れた。
それを栗立つ肌で感じた喜一が恥ずかしそうに耳まで真っ赤にして、閉じ込める。
俺のものを全部欲しがるみたいな、それはわざと? それとも無意識?
「喜一」
「んあっ」
「ここ、すごいよ」
「やぁっ……ぁン」
溢れた白が汚してく。
華奢すぎるわけじゃないのに、ベッドの上だと服の下で隠れている色気が全部曝け出されるからなのか、微かに反り返る背中のラインにさえ興奮する。
ちゃんと男の身体なのに、きっとどんな美女がやらしい格好を見せるよりも、貴方がその背中を少しだけくねらせて、甘い溜め息を零すほうがよっぽどそそる。
一瞬で、全身が沸騰するくらいの熱を感じる。
「喜一、もっと、したい?」
したいって、身体が答えてくれてる。
「ンぁっ……も、瑞樹っ」
貴方の躾はばっちりだよ。
でも、俺は元が野良だったんだ。
宿無しの野良ワンコ。
「あぁっ」
体位を入れ替えて、俺が下になった。
溢れるほど何度も何度も繋がって、いった喜一は俺に跨り甘い悲鳴を上げる。
躾されて、ちゃんと良い子にできるワンコになったけど、俺は我儘で元野良なんだ。だからね。
「あ、あぁぁっ……ぁ、大きい、イ……ン」
だから、本能がむき出しになるこういうの時にはどうしても、躾をしてくれた最愛の人を困らせるくらいに暴れちゃうんだよ。
「瑞樹っ、ぁっ! もっ、ぁ、ダメっ」
「っ、はぁっ……喜一の中、すごい、よ。俺ので」
「あぁぁっン」
腰を掴んで、白い肌に赤く痕がくっきり残りそうなほど指を食い込ませながら、下から激しく突き上げる。
マーキングをつけたくて、ガツガツと。
止められない本能に突き動かされながら、もう数え切れないくらい繋がったのにヤバイくらいに夢中になってしまう。
「あぁぁっ……ン、ぁ、瑞樹っ」
「大好きだよ」
「あ、ダメ、今、はぁっ……は、ぁ、待って、また」
年上で、尊敬している貴方のこんな恥ずかしい格好、艶めいた乳首、甘い声、こんなの目の前で曝け出されて
待て、おあずけ、お座り、なんてコマンドは意味ないよ。
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