岩山のひひ
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ごりごりと石を潰している 申たちに向かって声をかける 「ウキ、久しぶりだなぁ ひひ、元気にしていたか」 群れの中の一人が 山の主のひひのようだ 周りを囲む猿たちは その声に一斉たち去った ゆっくりと 振り返る 首を傾げたひひに 驚いたのは申子だった 月日とは残酷であるに 決まっていて 申子の前にいる白髪の申は くしゃりと潰れた顔を 口に占領されたかのように ジャリジャリ歯を動かしている
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