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モモタロは、
桃の木に言いました
「ごめんなぁ、
お前を連れていきたいけど
俺は鬼に会いに行かねばならん
婆さんに約束したんだ」
「大丈夫、私が桃の木といるわ」
すっかりと桃の木に
なついたきゅるこは、
モモタロの腹の中に帰りたがりません。
「俺の代わりに
桃の木と一緒に居てくれるのか」
モモタロは、ホッとしました
「わう、鬼ヶ島には
どうやって行くんだ」
「申子が案内してくれるんだよ」
モモタロは、
申子に会えれば連れて行って
貰えると思っていました
「なぁー申子、
鬼ヶ島に連れてってくれよ」
申子はきょとんとしました。
何故ならば、鬼ヶ島なんて言葉は
初めて聞いたからです
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