第1章

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モモタロは、 桃の木に言いました 「ごめんなぁ、 お前を連れていきたいけど 俺は鬼に会いに行かねばならん 婆さんに約束したんだ」 「大丈夫、私が桃の木といるわ」 すっかりと桃の木に なついたきゅるこは、 モモタロの腹の中に帰りたがりません。 「俺の代わりに 桃の木と一緒に居てくれるのか」 モモタロは、ホッとしました 「わう、鬼ヶ島には どうやって行くんだ」 「申子が案内してくれるんだよ」 モモタロは、 申子に会えれば連れて行って 貰えると思っていました 「なぁー申子、 鬼ヶ島に連れてってくれよ」 申子はきょとんとしました。 何故ならば、鬼ヶ島なんて言葉は 初めて聞いたからです
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