第1章

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申子は、考えました 山の主に訪ねることは、 容易ですが 会いたくない… 頭の中は それしかありません ふと、考えました コイツらと旅に出れば 二度と山の主に会わなくて済む 「鬼ヶ島を一緒に探して やってもいいぞ」 申子なりの譲歩です 「わう、なんでそんな 遠回りしたがる 聞いたら早いんじゃないか」 申子は、山の主である許嫁に 会うことは避けたいのです 左隣の申子はワンコの話に 賛成します 「山猿に会えば… この山は申子のものになるんだぞ」 右隣の申子は反対します 「山猿に会えば… ここから出られなくなるぞ」 申子は、耳をふさぎました 「モモタロ、鬼ヶ島を探しに行こうか」 願ってもない 展開になりました
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