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申子は、考えました
山の主に訪ねることは、
容易ですが
会いたくない…
頭の中は
それしかありません
ふと、考えました
コイツらと旅に出れば
二度と山の主に会わなくて済む
「鬼ヶ島を一緒に探して
やってもいいぞ」
申子なりの譲歩です
「わう、なんでそんな
遠回りしたがる
聞いたら早いんじゃないか」
申子は、山の主である許嫁に
会うことは避けたいのです
左隣の申子はワンコの話に
賛成します
「山猿に会えば…
この山は申子のものになるんだぞ」
右隣の申子は反対します
「山猿に会えば…
ここから出られなくなるぞ」
申子は、耳をふさぎました
「モモタロ、鬼ヶ島を探しに行こうか」
願ってもない
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