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此処はとある田舎の木が生い茂った山の中に存在する学校。
そしてこの学校は、小、中、高と一貫して学べる場所でもあった。
今日は冬が終わりを告げ、春が息吹く旅立ちの日、卒業式であった。
そんな学校の屋上に一人、タバコを吸いながら空を見上げる一人の青年が居た。
この青年、名前は護星奇跡<マモリボシキセキ>。そう彼こそがこの物語の主人公であった。
彼は卒業生であるにも関わらず、卒業式には不参加であり、所謂不良であった。
卒業式には参加しない小学校低学年の生徒は教室で、若き女教師に歴史の授業を学んでいた。
「今日はこの世界の歴史のお勉強です。大事な事なので、しっかりと覚えて行ってくださいね。」
『はーい!』
「じゃあ、3行交代で 順番に読んでくださいね。じゃあリンタロウ君から。」
優しい声で喋る女教師に素直に返事をする学童達。そして、教師は持っていた歴史の教科書を開くと、廊下側の最前列に座っていた学童を指さす。
「はーい。えっとぉ・・・。」
その学童はどうやらリンタロウという名前らしい。そして、リンタロウは素直に教師の話を聞くと、立ち上がり、教科書を読み始める。
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