平行世界

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「はいそこまでー。じゃあみんなは、今何のギルドに入っていますかー?」 『学童ギルドのビギナーランク、小学生でーす!』 女教師は、学童達に質問を投げかける。すると学童達は、はつらつと元気良く答えると、女教はにっこりと笑って学童達に微笑みかけた。 そして、時間が過ぎるのは早い事、キンコーンカンコンとチャイムの音色がなれば、歴史の授業が終わる。 「じゃあ来週までの宿題で、みんなが将来入りたいギルドについて、考えてきて下さいね。」 『はーい!』 無邪気な子供達はまた元気よく、返事をする。 しかしそれとは対照的に、何を考えているのかこの物語の主人公は相変わらず、タバコを吸いながら空を眺めていた。 そんな中、急に屋上の扉を蹴とばした様にドガッと大きな音が鳴った。その音に反応し、体を起き上がらせてぼんやりと扉を見る奇跡。
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