第1章

2/16
0人が本棚に入れています
本棚に追加
/16ページ
まん丸お月様が今日も黄色く輝いている。 そして、その光を道しるべとして、小鳥たちが、木々の間を飛びかう。 ある鳥は眠りにつくが、ある鳥は森中を飛び回り、餌を探している。 ここは中国の国のある貴族のお屋敷である。 広い庭には白、紅の梅、桃色の梅の花が植えられていて、 2月ごろより、梅の香りをただよわぜている。 そのお屋敷には、とても美しい娘がおりました。 その娘は、両親からとても愛されて、大切に育てられました。 そして、年頃になると、娘は長い黒髪を束ねて結い上げると 髪飾りを付けて、とても美しい娘になりました。 そして、白い肌に生えるピンクの唇はとても可愛いのでした。 両親はとっても可愛い娘を嫁に出したくなくて、 婿を取る事を考えました。 娘も両親の傍で暮らすことを望みました。
/16ページ

最初のコメントを投稿しよう!