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日の暖かい光で、洗濯物はよく乾いた。
暇を持て余していた優花は、買い物に出かけることにした。
家で、要るものをメモし買い物に出かけた。
優香の住む家から10分ほどの所によく通っているスーパーまで行くことにした。
「~♪~♪~♪~♪~♪~♪~♪~♪」
鼻歌混じりでスーパーを目指し始めた。
「あったかいなぁ~ちょっと遠回りしてこっかなぁ~」
このあともすることもなく外でゆっくりしていきたくて、いつもとは違う道を歩いてスーパーまで行くことにした。
【 このとき・・・いつもと同じ道でスーパーに向かっていれば
傷付かなくてすんだのに・・・ 】
優香は、いつもは通らない大通りから行くことにした。
ここの大通りは、昼間はとても人が多く賑やかな通りだった。
この日はあまり人のいない昼間だった。
「通ったことないけど、こんな感じだったんだなぁ~」
優香は、一人で通りを歩いていた。
周りは、数人かの団体で歩いていた。
ふと、前を見ると見知った人と彼氏が腕を組み笑いながら一緒に歩いてきた。
「・・・あれは・・・正隆さん?・・・」
彼氏の正隆は、横に居る女性に笑いながら話しかけていた。
その女性の顔を見て優香は、驚いた。
それは、唯一仲の良かった暁子だったのだ。
この状況を飲み込めない優香は、何かの間違いだと思い二人に駆け寄った。
「ねぇ、正隆さん、暁子ちゃん・・・」
「!」
突然前から話しかけたせいか、二人は少し驚いた表情をしていたがしばらくして正隆が話し始めた。
「お前こそ何してるんだよ」
「これから買い物に行くところ・・・正隆と暁子ちゃんは何してるの?」
二人は少し驚いた顔をして見つめあうと、不気味な笑みを浮かべ優香を見た。
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