第1章

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始めたのは確か大学生の時、 誰と始めたか、は覚えてない。 なんでこうしたかも、自分も分からない。 理由とキッカケはあの吐き気と共に鮮明に残っているけれど。 この行為を 割切った関係、と言えば聞こえはいいし、ビッチ、と言われればそれまでだけど 今更大人になってそんな事言う乳臭い人もいないだろう。 相手だって、ストーカーとか彼氏ヅラしそうな面倒くさそうな男は選ばないし、 楽で、ケチじゃ無さそうな人。(大体) ホテルを出て、 スマホを開いて時計を見ると、 AM 2:49 (微妙な時間だわ) 部長と一緒に朝を迎えるのはさすがに嫌だったから ホテルから出たけど、 朝まで仮眠を取った方が良かったかもしれない。電車も通ってないし。 (平日に、部長は止めたほうがいいな) なんて考えながら。 タクシーを拾って、 行き先を伝えて乗り込む。 真田 莉緒 (さなだ りお)26歳 旦那なし、彼氏なし、友達少し、セフレあり。 出版社に入社4年目。
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