第1章

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こんな事ひとつで思い出してしまう私は まだ、引きずっているのかもしれない。 面影を 見つけては重ねて怖くなって。 の、 サイクル。 ぼー、っと キーボードを叩きながら 久しぶりに思い出した事と、大辻が 異動して来た事と、 恐らく開催されるであろう歓迎会の事を 考えていると 「先輩っ!歓迎会行きますよおっ!」 あっという間に就業時間PM 17:30。 と、共に可愛らしい美奈ちゃんの声。 「…あー、あと少しで終わるから、先に 行っといて」 「えーっ!先輩いないと、大辻主任に近づけないじゃないですかあっ」 と、可愛い美奈ちゃん。 ごめんね美奈ちゃん、残念ながら私といても近づけないでしょう。 「ごめんね?あとですぐ行くから」 あくまで可愛らしく(しつこい)地団駄踏む美奈ちゃんに 思わず 苦笑い。 急いでメールを返信し、資料をコピーして、戸締りをすると、 PM 18:29。 あー、飲み会めんどくさ。
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