Ⅰ プロローグ

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大国の領土編入。小国の核開発。部族の内紛。飢餓。疫病、近隣諸国とのいがみ合い。経済摩擦の激化。津波、大震災……。 世界中でまるで申し合わせたかのように起きた悲劇の数々。 それは小さな火種が繋がり融合し、業火となるように世界中を覆った。  そして、気づけば戦争が起きていた。 核兵器、生物兵器、新型兵器の全てを導入して行なわれたそれは世界を一変させた。  荒廃した世界を残し、各国は疲弊し、政府も軍隊もまともに動かなかった。  秩序などない世界。  そして、この世界はあらたな脅威に晒されていた。 いついたのかわからない。突然変異なのか、神が人類を見放し、地上の遣わしたのか、太古からいたのか……。 世界の激変から500年――。 人類は地球で生きている。
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