世界観

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これは、この世界が生まれた時の話。 この世界【クラウディア】は、八人の神によって作られました。 光の神、火の神、水の神、雷の神、風の神、地の神、闇の神、無の神……。八人が、各々の魔力を使い大地を生み出し、空を生み出し、海を生み出し、そして生命を生み出しました。 神が生み出したのは精霊属、龍族、獣人族、そして人間。 彼ら互いに手を取り合い、【ルブルム王国】という国を作り平和に暮らしていました。 しかし、この八人の神は大きな間違いを犯してしまいました。 神と互角の力を持った悪しき者を彼らは生み出してしまったのです。 その者の名は【大魔王ゲオルギアス】。 大魔王はその邪なる魔力を使い自らの眷属である魔族を作り出し、【冥府の国-タルタロス-】という国を作りました。 それだけでなく、増えた魔族を使いルブルム王国の破壊を目指し始めたのです。 神々はその姿を見守っていたのですが、大魔王が率いる魔族の絶大な力で一方的に壊滅されていくルブルム王国を見て、彼らを救うために降臨しました。 しかしその力はあまりにも凄まじく、神々は大魔王に敗北してしまいました。 世界はもう、大魔王に呑み込まれる……。 神でさえもそれを諦めた時、それでも諦めなかった八人の人間がいました。 その人間に神々は力を与え、八人の英雄は邪龍に戦いを挑みました。 力が凄まじい大魔王とはいえ、神との戦闘の直後のため疲弊した戦いに勝つ事は出来ず英雄達に敗北しましたが、溢れ出す魔力を前に英雄達はトドメを刺す体力すら残っていませんでしたが、神々は強力な結界、そして世界の平和の象徴として大魔王の持てる力の殆どを閉じ込め、永遠に成長する大樹【世界樹】を作り出しました。 ………これが、この世界に伝わる伝承である。
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