第零章~神龍誕生~

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「文章でしかわからないボケは、控えるのじゃ」 「うるさい」 これもテンプレだからという理由で、顔面に拳をくれてやる。頬を押さえて涙目のイケメン。イケメンの涙目……気持ち悪い それにしても、転生させてくれる相手を殴っているのに、よくもまあ普通の転生をさせてくれるよな 病弱転生とかならまだしも、寝取られ転生とか、生まれたことすら後悔しそうなレベルの転生をさせられ可能性もあるのに…… 神の心の広さが半端じゃない だけど、反省も後悔もない。むしろ……清々しい 元々の世界でこんなことをやってみれば、気持ちいい風が吹いてきそうなのに、この世界では全く風が来ないぞ 撮影班は何してる! 「もう本題に行こうよ。ここでやらなければいけないテンプレは消費したからさ」 「誰のせいで……。分かった本題じゃな、本題。それは、お主が考えていた通り、転生して欲しいと思っているのじゃ」 偉そうに腕を組んで見下ろしてくる。地味に空飛んでる……。あれ、この空間に空なんて概念があるのか?
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