第零章~神龍誕生~

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ともかく、理由はそれだけなの? もう少しないの? 頭の上から、新しいおもちゃでも見るかのような視線が降ってくる。腹立たしいのは言うまでもないが、どちらに腹が立っているのだろう。上から目線か、おもちゃ扱いか? う~ん、きっと、上から目線(物理)だな 「たまたま、ワシにいい考えが浮かんだときに、ちょうどよくお主が死んだだけじゃ」 それは何とも微妙な限りで…… つまるところ、誰でも良かったと言われてしまったわけだね。まあ、そうだろうけどね! 俺が平凡な人間だって事は、先程の一瞬の回想で分かってしまったからね! おりゃ泣くぞ、さめざめと泣くぞ。どこかの神のごとく、涙で新しい海を作るぞ 「それなら、どんな世界に転生するんだ?」 手を組んで祈るポーズをとる。既にテンプレはブレイクされたが、せめて……せめて可愛い子ちゃんがいる世界がいいです。どうか、どうか神様ご慈悲を! 「そんな祈りを聞いた後ではいいづらいのじゃが……まだないのじゃ」
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