桜ロマンス

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「……俺は、男には惚れないし抱けない」 「僕も、抱かれるつもりはありません」 「抱かれるのは、もっと御免だ」 キッパリ言い切ると、真理が悲しそうに眉を寄せた。しかし、同情はしない。この年で、新たな世界の扉を開くなんて真っ平だ。 しかしそんな創に対して、真理は真剣な表情で思いがけないことを言った。 「抱く、抱かれるの前に……僕は、あなたと恋がしたいです」
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