桜ロマンス

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「よければ、どうぞ」 ベンチに並んで腰掛けたところで、俺は買っておいたミネラルウォーターを少年――真理に渡した。 この公園内には、自動販売機がない。美観を損なわないなどの目的があるのだろう。事前に確認していたし、近くのコンビニでこうして買えるので問題はない。 (んっ……?) ペットボトルに口をつけたところで、真理がミネラルウォーターを凝視していることに気づく。
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