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本能的な欲求で相手を求めた真夏の夜。
あの頃の私たちは、まだ偽物の関係だった。
温もりを求め、複雑な欲求を満たすために抱き合ったけど……――――――
「赤ちゃん……、早くできればいいな。」
まだ籍を入れない婚約の段階。
だけど、いつかこの腕に抱く我が子を想い、あの日とは別の気持ちで彼を求める私。
愛し愛されながら、愛すべき存在を夢見て身体を重ねる。
これ以上の幸せはないだろう。
いつか親になる日を願い、今夜も私たちは存分にお互いを愛し合う。
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