プロローグ

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道の真ん中に人が……イヤ、 血の気が全く無く、咬み千切られ露出した肉が腐敗する事も無く、 咬み千切られた時の状態でさまよっている。 人の成れの果てゾンビが1体。 最後まで市民を守りながらゾンビになったのであろう。 警察官の血まみれの制服を着た、 顔や首回りの肉が咬み千切られ、 血が乾いてこびりついた警棒をバンドでぶら下げた右手を、 手首から先が無く、骨が肘の辺りまで剥き出しになった、左腕を前に突き出しながら、 見つけた獲物に掴み掛かろうとする、寸前。
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