故郷へ

歓待

それを聞いた老人がまだ名乗っていなかったのかと問い詰める目で睨み、それから紹介を続けるように促した、

風香かが紹介を続けようとした時、台所の方から美味しそうな匂いが漂ってきて、鼻孔をくすぐられた幼女の腹が鳴り、それを聞いた最初に紹介されるはずの６０代らしい男が、

「紹介は後で良いでしょう、子供にお頂け食わせたら可哀想だ、ネ、皆良いでしょう。」

と同意を周りの人達に求め、周りの人達が口々にに同意の言葉を口にすると、隆造が同意し涼に伝えてくるように言った。