故郷へ

出会い

女は風邪をこじらせたのか、肺炎だったのか、３日後の朝、

「娘をマーちゃんをお願いしますお願いします」
頼み込みながら息を引き取った、遺体を家から離れた場所に埋めてやり、

季節が冬に差し掛かった時期で供える花が無いため、喰うために持っていた向日葵の種を墓の周りに蒔いてやり、

「花が無いから種を蒔く来年には花が咲くだろう」

子供にそれが分かったのかどうか知らないが、その後信次がゾンビを倒す度に向日葵の種を要求し振りかけりので、途中で手に入れた花の種子を渡した事を話ながら、

幼女のショルダーバックの中のビニール袋に、紙袋に入っていた花の種を次々に入れ補充した。