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「ねえ、あとは? 他に誰かいる?」
「他? そうね。結局松浦次第だからな~。レベルの低い絵を出品してもしょうがないでしょ? だからかなり厳選に審査すると思うわよ。まあ、私や宮原さんは多分無理よ。……いや、かなりの確率で無理だと思うから、そんなこと気にしてもしょうがないって」
「そうなんだ。でも、絶対無理なものなの?」
私はふとそんな疑問に駆られ、思わずそう聞き返した。
「え? 狙ってるの? 無理、無理。頑張るだけ無駄よ。所詮私達にとってこれは単なる部活動に過ぎないでしょう? 田中君みたいに将来ぜったいアートの道進むってほどの才能があれば別だけどさ」
「……そうか。そうだよね。でもさ、ただの部活動でもさ。私は絵を描くのが好きで美術部に入ったけど、上村さんもそうだよね? ダメ元でもさ、自分の実力を試してみたいとか思ったことある?」
ただ、話題を変えるためだけに持ち出した話が思わぬ方向へ行ってしまい、私は言いながらとても焦った。
「ふーん。どうしちゃったの? 宮原さんついにやる気を出したんだ。あ~なんか興奮してきたな。私も挑戦してみようかな~」
(え?)
「……う、上村さん。今のは別に」
私が慌てて前言撤回しようとしたその時、
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