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ヒタッヒタッ
どれぐらい眠ったのだろうか
冷たいコンクリートの床を裸足で歩く音に目が覚めた
ただっぴろい草原に、燃え盛る飛行機と一緒に転がっていたはず
なぜ、この薄暗い部屋の床の上に寝ているのだろう
足跡はだんだん近づいてきて、背後で止まった
私はゆっくり体を起こして振り向かずに口を開いた
「誰」
背後に焼け付くような視線を感じた
「さぁ?でも、皆は怪盗Xと呼ぶね」
怪盗X…?
おそらく、ほとんどの人間は彼の名前を知っている
世界中を恐怖の渦に叩き込んだ
犯罪者の中の犯罪者
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