第1章

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「そうだよ、だって僕が何なのか、君の中身なら分かるかもしれないじゃない」 その時初めて私は後ろを振り向いた その瞳をまっすぐ見つめた 「貴方は私と似てる、自分が何なのかわからなくて、それが怖くて、必死に探している でも私は私が分からない、そんな私の中身を見たって貴方の中身が分かるとは思わない それでも、そんな中身に見る価値があるというなら殺せばいい」 怪盗Xは不思議そうな顔になった 「君がなんなのか分かれば、君の中身は完成するわけ?じゃあさ、完成させてよ、そしたら僕が中身を見てあげる、君は普通の人間じゃない、僕はどうしても君の中身が見たい」 「なら、私の中身が完成するまで、私が貴方の中身を探す、私も貴方の中身に興味がある」
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