8人が本棚に入れています
本棚に追加
/61ページ
「かんなのやつ…自分がどれだけの事を口走ったかわかってるのかよ…」
トイレに何分か引きこもっていた日向はトイレを流して外に出る。手を洗って階段を登りながらため息をついていた。
「かんなはもう部屋に戻ったよな…俺も眠いしさっさと寝ないと」
部屋の扉を開けて入るとかんなが日向のベッドに寝ていた。
日向はそれを見てまたか…とその場に崩れそうになる。
(…もういいや、理性ぶっ飛んだって知らないからな…!!)
日向は気持ちよさそうに寝ているかんなの隣に横になり疲れた体を休めると急に瞼が重くなる。
疲れていたのだろう、日向は少し経ってから意識を手放しそうなくらいうつらうつらしていると隣で寝ていたかんなが日向を見ているような気がする。
「…お…」
何かを言っている様だが眠気が限界の日向は聞こえない。
日向は瞼をゆっくり下ろすと口に何か柔らかいものがあたったような気がした。
「日向にキスしちゃった」
意識を手放した日向の横で唇に手を当てて照れているかんなの姿があった。
「日向、大好きだよ」
最初のコメントを投稿しよう!