第1章 地球

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〇宇宙船BL号〇 (…腹…減った。もう夕食時、過ぎてるぞ…) サルメンダーは痺れを切らして廊下に突っ立っていた。 博士も秋葉原もサルメンダーのことは放置状態である。 (ここにいても仕方無い…) サルメンダーは自分の宇宙船に戻ることにした。 「…お邪魔しました~…」 一応、挨拶したが、2匹の宇宙猫が横目でチラリとこちらを見ただけだった。 ブルン! ブルン! バイクに乗って宙に浮上する。 宇宙船BL号は東京上空に停泊してある。 ウィ~ン。 搭乗口が開いてバイクごと船内に乗り込む。 宇宙船の居住区に入ると、 「…はぁ~」 サルメンダーはヘルメットを外して溜め息をついた。 (…何だか…、地球人は理解し難いな…) てっきり地球に着いたとたんに地球のご馳走が振る舞われて、大歓迎の宴でも開いてくれるかと期待していたのだ。 サルメンダーは地球到着の初日からガッカリと落胆して、 宇宙船の窓から眼下の東京の街の夜景を眺めた。
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