第1章 地球

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〇BL星の母〇 「…ズルルッ。カップヌードルの味はBL星と変わらないなぁ…」 同じ夜。 サルメンダーは昼間の探索中にコンビニで購入したカップ麺で夕食を済ませた。 プピ。 プピ。 交信機の着信音が鳴る。 『サルちゃん?サルちゃん?』 BL星の母親が交信してきたのだ。 『…もぉ~う、サルちゃぁん。地球に着いたらすぐに連絡しなさいって言ったでしょぉ?』 「あ、ごめん。忘れてた…」 サルメンダーはカップヌードルの容器を隠して画面のスイッチをONにした。 『もぉう…』 画面に膨れっ面している母親の姿が映る。 壁一面の大きなスクリーンではあたかも隣室にBL星の自宅のリビングがあるような錯覚さえ起きてくる。 「母さん…」 サルメンダーは何万光年も遠い地球にいる感覚がしなくなった。
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