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〇検査結果〇
「データの送信にやたらと時間が掛かったなっ」
博士がブツブツと文句を言いつつ、検査結果の表示画面に眼を通した。
「……」
次第に不審な顔に変わる。
「どうなんっすかっ?ワタル君の身体の具合はっ?」
秋葉原が近寄ると博士は急いで画面をOFFにした。
「…何も心配は無い。いたって健康そのものっ。検査の結果は健康過ぎるくらいだっ」
博士はキッパリと断言して、
「ハッハッハ」
わざと高笑いをした。
明らかに動揺を隠している。
「なんだぁ~。やっぱ、あれっすかね?初めて本物の宇宙戦士を見てワタル君も興奮しちゃったんっすかねっ?」
鈍感な秋葉原は博士に追従してガハガハと笑う。
ガー。
画像診断装置が開いてワタルの寝ている検査台が現れた。
「Zzz…」
まるでワタルはただ、ぐっすりと爆睡しているだけのようだ。
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