Act.3

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「ねぇ瀬那川、もしかして葉月に…」 言いかけた私を遮って瀬那川はビールを袋に戻しながら言った。 「あ、心配しなくてもいきなり焼いて食ったりしませんから」 「…はい?」 「やっぱ干物はじっくり干したやつを七輪で焼くのが一番美味いっすよね。 って事で、百夜通いは普通は夜なんですけど、まずは掃除から始めましょう」 またニッコリと笑みを見せた瀬那川は、勝手にエレベーターに乗り込んで行く。 恐るべし瀬那川蓮都。 コイツの頭の中は異次元だ。 さっぱり何を言ってるのか分からない。
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