Act.3

14/21
703人が本棚に入れています
本棚に追加
/21ページ
「ちょ…瀬那川っ!」 瀬那川を引き留めようとした時、さっきのパンツの紺野君が、配達用のバッグを手にエントランスから、こちらに向かって来るのが見えて私は慌ててエレベーターに乗り込んだ。 「早く閉めて!」 「はい?」 「いいからっ!」 慌ててエレベーターの閉ボタンと5階のボタンを押し込む私。 「課長どーしたんっすか?」 「何でもないわよ!」 まさかパンツ事件を瀬那川に話せる訳もなく、ゆっくりと閉じたエレベーターの扉にズルズルと崩れ落ちた。
/21ページ

最初のコメントを投稿しよう!