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「どーしたらそこまで干物になれるんすか?」
「うるさい。説教するなら帰れ」
「可愛くねーな」
「お前がな」
断固拒否姿勢の私に瀬那川はクスクスと笑うと、持って来た缶ビールをプシュッと開けて、私に差し出した。
「とりあえずそっちで大人しく飲んでて下さい。
もっと女らしい家に改造してあげますから」
「女らしくない家で悪かったね」
「はいはい」
まるでダダをこねる子供みたいにスルーされてちょっとムカつくけど。
本当に瀬那川は、手際よく掃除を進める。
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