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「瀬那川」
「なんすか?」
「なんで私の家、知ってんの?」
マジックリンでガスコンロを掃除しながら呆れたように笑った瀬那川。
「覚えてないんっすか?」
「何を?」
「先々週の事」
「…何かあったっけ?」
先々週なんて何も記憶がないだけに真面目に聞き返すと、瀬那川はコンロを磨いていた手を止めた。
「ホントに何も覚えてないんっすか?」
「だから何が!」
イラッとしながらもう一度聞いた私の耳に飛び込んで来たのは…。
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