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「まっ…まさか?!」
慌てだした私の姿に、ニヤリと笑って瀬那川は再びコンロを磨き始めた。
それこそ、ご機嫌に歌を歌いながら。
呆然とする私の耳に流れ込んで来る、瀬那川の微妙な音程の歌は。
「しぃ~ん~ぐぅ~るぅ~、ベッドでゆ~めとぉ
お前ぇ~抱いてたぁ~ころぉ~」
やったのか?!
私が瀬那川と??
瞳をクルクルさせている私に、瀬那川は鼻でクスッと笑うと、もうひとつおまけに爆弾発言を投げつける。
「課長めちゃくちゃ可愛かったっすよ」
その言葉で私の手にあった缶ビールが、床に転げ落ちて行った──。
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