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反応の鈍い私に紺野君というタケル君似の彼は、その笑顔を崩さぬまま、手を差し出す。
「お預かりしますね」
「あ…はい…」
新人君と言う割に、手際よく紙袋からスーツを取りだし、注文票を書き込む姿をぽーっと眺める。
若いっていいなぁ…お肌ツルツルだし。
あ…綺麗な手。
男の手ってこんな綺麗だったっけ。
そんな事を思いながら、紺野君の動きを凝視していると、ふいに彼と視線がバッチリと絡んだ。
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