Act.3

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反応の鈍い私に紺野君というタケル君似の彼は、その笑顔を崩さぬまま、手を差し出す。 「お預かりしますね」 「あ…はい…」 新人君と言う割に、手際よく紙袋からスーツを取りだし、注文票を書き込む姿をぽーっと眺める。 若いっていいなぁ…お肌ツルツルだし。 あ…綺麗な手。 男の手ってこんな綺麗だったっけ。 そんな事を思いながら、紺野君の動きを凝視していると、ふいに彼と視線がバッチリと絡んだ。
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