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「だけど…」
そう前置きをした瀬那川は鯵の干物を箸でほぐして私のご飯茶碗へと乗せると、またニヤリと笑う。
「そのポッコリ出た課長の腹が引っ込むように毎日メニューは俺が考えます。
じゃないと俺のハードなセックスに課長がついて来れないって分かったから」
や…やっぱり…
やったのか?!
そんな疑問を感じ呆然とする私をよそに、瀬那川は美味しそうに鯵の干物を食べていた、夏の夕暮れ。
つけっぱなしだったテレビからは、そんな私に追い打ちをかけるような、やっちゃった系の恋愛ドラマの再放送が流れていた──。
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