Act.4

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「でっけーケツ」 「あぁっ?!」 カチンと来て振り返ると、瀬那川はクスクスと笑いながらもう1枚の雑巾で、ラグにこぼれたビールを一緒に拭き取り始めた。 「口ごたえしなくていいから、早く拭いて。 ビールは臭いが残るから後で洗ってあげますけどね」 「…ぐっ」 「酒臭いラグなんて嫌でしょ」 …何なんだこの瀬那川の家庭的な感じ。 軽薄なだけの男だと思ってたのに。
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