Act.5

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口をパクパクさせていた私の様子に気づいたのか、電話の向こうで葉月はケラケラと笑う。 『あ、でもゴミ箱にティッシュはなかったよー! 瀬那川が片付けた後だったら分からないけどねぇー。 アイツ、めちゃくちゃ綺麗好きだからなー』 思わず見つめたゴミ箱は、確かに瀬那川がしっかりとゴミをまとめてくれただけに新品のビニール袋が被せてある。 でも…もしもやったなら少しくらい身体に違和感があってもおかしくなさそうなのに。 あの朝はとにかく二日酔いが激しくて…そんな異変も感じなかった。
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