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仕事を終えた私はしっかりと瀬那川に確保され、楠田部長と葉月はニヤニヤ笑いながら手を振ってタクシーに乗り込んで行った。
それを呆然と見つめていた私の頭をポンと叩いた瀬那川。
「さ、課長。帰って夕食作りますよ。
すんごくヘルシーで美味いメシ」
…もうこの状況から立ち直れそうもない私は、瀬那川に促されるまま家に向かって歩き出す。
「今夜のメニューは昨日仕込みしておいた浅漬けと、豆腐ハンバーグです」
「…ああそう…」
もう言い返す気力もないんだけど。
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