Act.7

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「あ、津川さんと…その彼氏さんこんばんは」 マンション手前の交差点で信号待ちしていたタケル君…じゃなくて紺野君が挨拶すると、瀬那川はそれまで私の右側を歩いていたのに、すっと左側に移動して紺野君と並んだ。 けれど何故瀬那川がそんな行動に出たのかなんて分かってる。 紺野君と私を並ばせないためだ。 「こんばんは」 ニッコリ笑った瀬那川の笑みがどこか怖いのは、軽薄同士の牽制なのだろうか?なんて思いながら私も一応瀬那川を挟んだ状態で頭だけ下げて挨拶した。
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